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大阪大学漕艇部周遊歌(旧制大阪高等学校寮歌・端艇部部歌)
はじめに
現在、我が大阪大学漕艇部で代々受け継がれている周遊歌の起源は、 大阪大学の前身である旧制大阪高等学校寮歌の一つである端艇部部歌「落花の雪」である。 旧制大阪高等学校が大阪大学に改組される際、(旧制大阪高等学校端艇部が大阪大学漕艇部と名前を変える際) S28米野氏の活動により、落花の雪を漕艇部周遊歌として正式に受け継ぐことを許可された。 それ以来、先輩から後輩へ代々伝聞され引き継がれている。 しかし、時代とともにメロディーや、歌の雰囲気が少しずつ変化していき、 今やポップな歌い方がなされているため、本来の周遊歌のメロディーをここに示す。
歌のイメージ
周遊歌は哀愁を感じるようなメロディーである。 作曲された頃の学生は、皆寮生活をしており、 ぼろぼろの帽子・学生服・マント・下駄などを身に着けているような、 いわゆる「バンカラ」であった(わかりにくい人は艇庫にあるマンガ「男塾」をイメージするとよい)。 そのような当時の情景を思い浮かべつつ、当時の学生の気分になって歌うとよいだろう。
周遊歌歌詞(端艇部々歌)
作歌 沼間昌教 (1文乙)
作曲 吉田丈二 (1理乙)
採譜 荻野 泉 (20理乙)
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落花の雪に踏み迷ふ
交野(かたの)の春の桜狩り
古き歌人(うたびと)しのびつゝ
春の流れを上るかな
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巨椋(おぐら)ヶ池の秋の月
渚(なぎさ)に立ちて思ふ時
旅に悩める若人(わこうど)の
瞳(まな)に愁の涙あり
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淀の流れよいざさらば
消え且つ結ぶうたかたの
はかなき姿見やりつゝ
彼の海原に漕ぎ出(い)でん
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潮逆巻き波躍る
紀淡の海の夕まぐれ
かの蒼穹(そうきゅう)に嘯(うそぶ)けば
白衣(びゃくえ)の袖の振ふかな
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松は緑に砂白き
淡路の島の磯伝ひ
橘薫る森蔭に
夢いと多き乙女あり
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須磨の関屋に船よせて
信(かよ)ふ千鳥の鳴く声に
友よ美(よ)き酒くみ交わし
旅の疲れを慰めん
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